【東京】特別!トラベルヘルパー勉強会が開催されました
2012/09/20
①どのようなご旅行だったのか
②持って行って便利だったもの
③乗り継ぎ空港にてTR係員を上手に使う
④ガイドさん、運転手を上手に使う
⑤オーストリアのバリアフリールーム、バリアフリー状況
⑥日本とのサービスの違いについて
以上の項目についてお話しくださいました。
先日岡安さんがご案内したお客様は、とても元気のいい関西圏のお客様。
車いすをご利用されており、今回はオーストリアへのご旅行でした。
『飛行機に乗った時、車いすを利用される方は、一番最初に搭乗し、一番最後に降りる。』
これは、お客様をご案内した時に一番最後の最後、機内のクルーなどもみんな降りていってしまい、
まだここで待っていて大丈夫なのか?と不安になったというお話しがありました。
空港内では飛行機内専用の車いすがあり、全て空港の人が丁寧に案内をしてくれますが、
みーんな降りていってしまうまで待っているのは少し不安がありますよね、大丈夫かなという。。
空港を出るまでにはやはり通常の倍は時間がかかるということです。
『ザルツブルクの美術館で・・・』
今回のご旅行はガイドさんが同行しました。
ザルツブルクの美術館での出来事。ザルツブルクのバリアフリー情報がある小冊子をガイドさんが持ってきてくれました。
しかし・・・そのガイドブックはなんと4年前のもの!
それ以来バリアフリー情報の更新はないそうです。。
「北欧」と聞いているとヨーロッパはバリアフリーが進んでいると思っていましたが、
そうでもなかったと感じるところがあったようです。
このご旅行中に出会った車いすユーザーはなんと2人!
一人は中国からの旅行者だったそう。
現地の車いすユーザーが使う車いすはタイヤがものすごく太いそうです。
石畳が多い街並みでは車いすへの振動を少なくするために
タイヤの厚みも、日本のものとは比べ物にならないほどだそうです。
『岡安さんが旅行中にびっくりしたこと』
日本の素晴らしいサービスを知っているお客様からすると、
今回のオーストリアのサービスはとても物足りなく感じたのではないかということです。
オーストリアの人が特別不親切というわけでないのですが、何故そう感じたのか。
それはオーストリアの人は車いすの人のことを「特別視しない」ということです。
ホテルに泊まった時のこと。
日本ならば車いすの方が見えた時、サービスマンがすぐさま出てきてくれて手伝ってくれますが、
そのホテルでは誰一人助けには来てくれなかったということ。
入り口にはスロープもなくどうやって入ろうか困っているところ、
たまたまドアマンが気づいてくれ、隣接されていたおみやげ屋(この時は閉店していました)の入り口にあったスロープを
使ってなんとか入れたということでした。
またホテル内のレストランの扉一つとっても、引き戸だったため車いすを押しながら扉を開くのは
とてもやりづらかったとのこと。(スタッフがいても特に手伝ってくれる様子ではなかったよう)
『ホテルのお部屋にて』
今回のご旅行は車いすのお客様だったこともあってバリアフリールームを手配しました。
しかし!
お部屋に付いていたお風呂はバスタブがなくシャワーオンリー。シャワーチェアーも壁にくっついており
シャワーにも届きにくいということ。
おまけにベッドの高さが車いすの方にとってはかなりの高さがあって使いづらい。。
岡安さんは思わずホテルマンに「なんでこんなにベッドが高いの?」と聞いたそうです。
すると次の日。。
ホテルの人達が迅速にベッドの4本足を短く切ってくれたそうです!
これはいい事をしたと。
今まで車いすの方がこのベッドを利用していて、きっととても不便だったと思います。
次使う人はきっととても使いやすくなったと思います。
こうして気づいた人が意見を出していくことの大切さを感じたそうです。
一歩街に出ると、ウィーンの街の人はとても親切だったそうです。
ウィーンの街は旧市街のために古い建物が多く、おみやげ屋にエレベータが付いていても狭かったり
バリアフリーのレストランは、とくに今回のお客様に対応できることろが3件しかなかったということ。
(今回のお客様は食事の前後に必ずトイレに行かれる方だったので)
このような内容で2時間たっぷりお話をしてくださいました。
参加した方からもいくつも質問が出て、
ディスカッション形式で活気のある勉強会になったと思います。
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また12月頃に、もう一名!海外トラベルヘルパー経験者の方をお呼びして
勉強会の開催を予定しています。
どうぞご期待ください!]]>